足の痛み
足の痛みは日常生活に大きな支障をもたらす
足の痛みというものは、二足歩行をする人類だけの悩みかもしれません。足の痛みの原因は、外傷、筋肉の炎症、靭帯や骨の損傷、神経障害や骨格の歪みなど様々です。
足が痛むと歩くことも苦痛になり、どこへも行けなくなってしまいます。悪化してしまう前に受診をして足をいたわりましょう。
足関節捻挫
症状
外くるぶしの前や下が痛む、腫れる、外くるぶしの前や下を押さえると痛む。
原因
スポーツ、歩行時につまずいたりして受傷します。とくに足を内かえしして起きる場合が多いです。足関節の靭帯が伸びたり、切れたりして、痛みや不安定感が出現します。
予防と治療
サポーターや弾力包帯などで固定を行います。固定期間はさまざまですが、2~3週間に及ぶこともあります。また急性期は冷やすことが重要です。炎症が落ち着いてきたら運動療法なども行い、スポーツへの復帰を考えていきます。また靱帯の損傷がひどい場合や不安定性がある場合は手術をすることもあります。
腓腹筋断裂(肉離れ)
症状
ふくらはぎの内側が痛む、足関節を動かすと痛い。
原因
スポーツによるものが多く、筋肉が伸ばされながら収縮すると、筋力に負けて部分断裂を生じることが「肉離れ」です。歩行時に踏み出したりして起こることもあります。
予防と治療
安静と固定をおこないますが、重症度により、弾力包帯やギプスなどが必要になってきます。また外用薬の使用や内服薬の服用をおこないます。
外反母趾
症状
足の母指の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛む。
その突出部が炎症を起こす。
原因
外反母趾の一番の原因は幅の狭いつま先が細くなった靴を履くことで、母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を促してしまいます。最も多い中年期のものは履物に加えて、肥満と筋力低下などによるものです。
予防と治療
まずは靴の種類や靴を履く環境を見直すことが必要です。またアーチサポートなど装具によって足の力学的な環境を改善します。根底にある扁平足に対する治療も必要で、筋力訓練など運動療法を行います。手術の場合は、中足骨を骨切りして矯正することもあります。