首・肩の痛み
慢性疾患の第3位
首や肩のコリは、身体に大きな悪影響をおよぼしてしまうことがあります。首は脳から全身へ重要な神経が通っている場所です。首・肩のコリは姿勢の悪さ、首の筋力低下、血液の流れが悪化したことによって生じており、この状態を放置していると、首を通る大切な神経にも影響を与えてしまいます。また痛みやコリは生活環境や心理的な背景も原因になっていることがあります。
肩こりだけでもどうぞお気軽にご来院ください。
頚椎症
症状
首や肩が痛む、腕に痛みやしびれが出る、足がもつれる、歩行障害。
原因
加齢変化が主な原因です。背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板や首の骨の関節の一部などが神経の方向へ飛び出すことによって起こります。中年以降に発症します。悪い姿勢での仕事やスポーツなどが原因になることもあります。神経根の圧迫、脊髄の圧迫など場所によって症状に特徴があります。
予防と治療
鎮痛消炎剤の服用や、神経ブロック注射などで痛みをやわらげます。症状に応じて牽引療法をおこなったり、運動療法をおこないます。首の安静保持を心掛け、頸椎カラー装具を用いることもあります。
ストレートネック(スマホ首)
症状
頭痛、肩こり、首が痛む、首が動かない、上を向きにくい、めまい、ふらつき、手のしびれ、寝違いを繰り返す、枕が合わない、胸焼け、吐き気、うつ。
原因
慢性的なうつむき姿勢を取ることにより、首の生理的なカーブが失われ、ストレートネックになりやすくなります。長時間のパソコン作業やスマートフォン操作はもっとも代表的な原因です。最近ではスマートフォンの使い過ぎによるストレートネックが増えてきています。
予防と治療
首局所のマッサージやストレッチなどで症状が改善する場合もあります。より根本的な解決をはかるためには体全体の骨格から改善することが必要になります。また筋力訓練を中心とした運動療法も大切です。
肩こり
症状
首すじの張り、首のつけ根の痛み、肩または背中にかけて張りや痛み、頭痛や吐き気を伴う場合もあります。
原因
首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグによる負担の増加、冷房による冷えなどが原因になります。
予防と治療
運動療法で首の周辺の筋力強化を行うことが大切です。補助的には、薬物療法(シップ薬、筋弛緩薬、局所注射)などをおこないます。またマッサージ療法で筋肉の血流を改善させる、温熱療法で筋緊張をやわらげるといった治療もします。